2008-01-01から1年間の記事一覧

2つの80年代の証言

一言にバブルと片付けられることが多い80年代。とはいえ、子供心にもあの頃は世の中全体が喧噪に包まれていたような気がしている。とはいえども、この2つの80年代を過ごした体験記は、そんなステレオタイプな80年代観とはあまりにもかけ離れている。1つは、…

ウェブメディアへの幻想

私がまだ紙媒体の月刊誌を編集していた頃のことだ。ウェブメディアというのは、まだ海のものとも山のものともつかぬ物だった。当然、採算が取れようはずもなかったが、将来かならず伸びるという予想の下、さまざまな試行錯誤が続けられていた。それから、何…

Kilchoman(キルホーマン)

大分詳しくなったと思っていても、それでも知らないことがあるのが世の中である。というのは、昨日飲んだシングルモルトのKilchoman(キルホーマン)である。何気なく近所のバーのカウンターに置いてあって、スコッチみたいだけどシングルモルトなのかブレン…

『グリーンマイル』

重いテーマを扱う作品は、どんなに取り繕おうとも作者の価値観や善悪観というものが反映されずにはいられないものである。というのは、先週の土曜日にテレビで放映されていた映画『グリーンマイル』である。何の気もなしに、テレビで放送していたものを途中…

「M/D」その2

さてこの「M/D」を恐らく編集していたであろう時期に、菊地・大谷コンビは非常に興味深い作品を仕上げている。Naruyoshi Kikuchi Dub Sextet 「The revolution will not be computerized」と大谷能生・門松宏明「大谷能生のフランス革命」である。奇しくも二…

「M/D」その1

本来、人の生涯というものは善悪の評価が簡単に付けられないことの連続だというのに、「肯定的に書いた伝記」「否定的に書いた伝記」というものがあるのは、伝記の著者はその人物の生涯から何かを取り出さずにはいられないということの証拠といえるのではな…

ビジュアル系とヤンキー

「ヤンキーとファンシーは日本の心である」とは故ナンシー関の名言であるが、日本文化のメインストリームにはこの2つの要素が色濃く刷り込まれていることを実感せざるにはいられなかった。……というのはX JapanのHideを追悼するイベント「Hide Memorial Summ…

再開

ものすごい久しぶりになるのだが、はてなダイアリーを再開させようと思った。結局、mixiは書かない(書けない)状況になってしまったし、独自ドメインで自分のサイト作っても放置する期間が長かったりで金が無駄になったりで、結局こういう無料サービスで細…